コーヒーの香り立つ、爽やかな朝。一日の始まりには、一杯のコーヒーが欠かせないという人も多いはず。
でも、「コーヒーは飲みたいけれど、カフェインが気になる……」という声も少なくありません。特に、健康を気遣っている人や妊娠中の女性は、カフェイン摂取に慎重になりますよね。
そんなときでも、安心して飲めるのがカフェインレスコーヒーです。
カフェインレスコーヒーとはどんなもの?
カフェインレスコーヒーとは、通常のコーヒー豆からカフェインを取り除いたもの。
通常のコーヒーもカフェインレスコーヒーも元は同じ豆を使用しますが、抽出方法を変えてカフェインを除去しているので、風味を味わいながらカフェインによる健康への影響を気にすることなくコーヒーを楽しまめす。
カフェインレスコーヒーが日本で普及し始めたのは1980年代頃ですが、コロナ禍で在宅需要や健康志向への意識が高まったことで近年注目が集まっています。
また、健康面からカフェインを避けたい人、夜遅くでもコーヒーを楽しみたい人や妊娠中の人など、さまざまな世代・ニーズに応えています。
「カフェインレスコーヒー」と呼ばれるのはカフェインが90%以上除去されたコーヒー
「カフェインレス」とはカフェインが少ないという意味です。厳密には、カフェインレスコーヒーはカフェインが全く入っていないというわけありません。
日本で「カフェインレス」と表記できるのはカフェインを90%以上除去したもの。また、一般的に販売されているカフェインレスコーヒーは、カフェインを97%以上除去したものが多い傾向です。
そのため、極力カフェインを取り除いたものがカフェインレスコーヒーと呼ばれています。
「カフェインレスコーヒー」と「デカフェ」は同じ?
「デカフェ」という言葉をよく耳にするようになりました。「デカフェ」は、英語の"decaffeinated"からきた言葉。「カフェインを抜いた」という意味で、日本では「カフェインレス」とほぼ同じ意味合いで使われています。
先述のように、日本では「カフェインレス」に明確な基準がありますが、いまのところ「デカフェ」に関しては基準はありません。しかし、ヨーロッパではカフェインの量が0.1%以下などの基準がある国もあります。
夜遅くでも、妊婦さんでも。安心して飲めるカフェインレスコーヒーのメリット
だれでも安心して飲める
カフェインレスコーヒーの最大の魅力は、健康への影響を心配することなくコーヒーを楽しめることです。妊娠中の方はもちろん、健康面からカフェインの摂取を控えたい人や夜遅くのリラックスタイムにコーヒーを楽しみたい人におすすめです。
また、カフェインレスコーヒーは、通常のコーヒー豆からカフェインだけを除去しているので、抗酸化作用のあるポリフェノールをはじめコーヒーに含まれるさまざまな成分は含まれたまま。
コーヒーの健康効果はそのままに、カフェインだけを取り除いた、体に嬉しい飲み物といえます。
コーヒー本来の味と香りを楽しめる
以前は「カフェインレスコーヒーは美味しくない」と言われることもありました。しかし最近では、香りや風味を損なうことなくカフェインだけを取り除いた美味しいカフェインレスコーヒーが増えています。
もともとカフェイン自体には味がないため、カフェインを除去しても損なわれる風味はほんの少し。さまざまなカフェインレスコーヒーが売られているので、自分の好みに合ったフェインレスコーヒーを探してみてください。
過剰摂取を避けることができる
カフェインには集中力を高める効果や疲労感の軽減などの効果がありますが、必要以上に摂取すると体調面に影響が出ることも。
カフェインレスコーヒーなら、カフェインの過剰摂取による影響を気にすることなく、通常のコーヒーと同じように味や香りを楽しめます。
カフェインレスコーヒーの選び方
カフェインレスコーヒーも、通常のコーヒーと同様に、産地や品種によってさまざまな特徴や風味の違いがあります。また焙煎度合いによっても味が異なります。
コーヒー豆の産地による特徴や、焙煎度合いによる味の違いをご紹介します。
世界のコーヒーの産地と味の特徴
世界にはさたくさんのコーヒーの産地があり、それぞれの土地や気候によって、風味や特徴もさまざま。なかでも、特に有名なコーヒーの生産国と特徴をご紹介します。
ブラジル
世界最大のコーヒー生産国であるブラジル。ナッツやチョコレートのような風味が強く、南米系のコーヒーならではの滑らかな口当たりが特徴です。
エチオピア
コーヒーの発祥地とされるアフリカの国エチオピアは、花のような独特の芳香と爽やかな酸味が魅力です。
ケニア
標高の高い農園で育つケニアのコーヒー豆は、特にブラックカラントやトマトのようなフレーバーが特徴的で、高品質なものが多く生産されています。
インドネシア
マンデリンコーヒーの産地スマトラ島やジャワコーヒーの産地ジャワ島など、インドネシアで栽培されるコーヒーは、多湿な気候と火山性土壌がもたらす深いコクとスパイシーな風味が魅力です。
焙煎度合いによる味の違い
浅煎り
浅煎りのコーヒーは、酸味が際立ち、豆本来の風味が強く出るのが特徴です。フルーティーな味わいを好む方や、ストレートで楽しみたい方におすすめです。
中深煎り
酸味とコクのバランスが取れているので、選びやすく飲みやすい味になります。初めてカフェインレスコーヒーを試す方は、中深煎りから始めてみて、自分好みの味を探すものいいかも。
深煎り
焙煎度合いが進むにつれて、苦味とコクが強調されたビターな味わいが楽しめます。濃厚な味わいを好む方や、ミルクやシロップを入れて飲みたい人にもおすすめです。
旅の音のカフェインレスコーヒーと淹れ方のポイント
京都珈琲焙煎所 旅の音では、カフェインを気にせずに楽しめるカフェインレスコーヒーをご用意しています。それぞれの豆の特徴と、おすすめの楽しみ方をご紹介します。
豆箱 糖度23度 完熟デカフェコーヒー
コロンビアラ・プラデーラ農園の、標高約1800メートルの高地で栽培されたオーガニックコーヒー(JAS認証)を100%使用。豊かな土壌と激しい寒暖差で育つコーヒーチェリーは糖度23度で、マンゴーよりも高い糖度です。
化学薬品を使わず、標高5636mの山からの湧き水を使用してカフェインを除去し、旨味成分のみを抽出し再度生豆に戻す特殊製法で、風味を保ちつつカフェインのみを取り除いた99%以上カフェインカットの中深煎りのコーヒー豆です。
「デカフェってなんだか物足りない味」という概念を覆すコーヒーです。
〈美味しい淹れ方〉
30秒蒸らし後、5〜6投に分けて25cc〜35ccずつゆっくりと注いでください。蒸らしを淹れて1分50秒〜2分10秒での抽出がオススメです(円錐型フィルター使用時)。
コーヒーバッグ 糖度23度 完熟デカフェコーヒー
完熟デカフェコーヒーを、一杯ずつコーヒーバッグに入れた商品です。
時間のないときや忙しい朝、手軽にコーヒーを楽しみたいときにおすすめ。コーヒーバッグタイプなので、水出しのアイスコーヒーも簡単に作ることができます。
プレゼントにも大変喜ばれる商品です。
〈美味しい淹れ方〉
コーヒーバッグをカップに入れ、数回に分けて少しずつお湯を注いでください。上下に数回振ってしばらく浸けておき(3~4分間がおすすめ)、最後にもう一度数回上下に振って完成です。
カフェインレスコーヒーだからといって、特別な淹れ方や専用の器具は必要ありません。
コーヒー豆の種類や焙煎度合によって、より美味しく淹れる方法もあるので、カフェやコーヒースタンドに出かけるときには、焙煎士やバリスタに尋ねてみるのもいいかもしれません。
ご自宅でもカフェインを気にせず、コーヒータイムを楽しめる
気になるカフェインを気にすることなく、コーヒーの魅力を存分に楽しむことができるカフェインレスコーヒー。
今回ご紹介したコーヒー豆は、オンラインでもご購入いただけます。 お店でも、ご自宅でも、自分だけの落ち着ける空間で、“より美味しい一杯”を目指すわたしたちのコーヒーをお楽しみください。
カフェインレスコーヒーが、日々の生活に新たな彩りを添えることを願って。
【店舗情報】
京都珈琲焙煎所 旅の音
〒606-8247
京都府京都市左京区田中東春菜町30-3 THE SITE A
叡電元田中より徒歩5分 / 市バス高原町より徒歩3分
OPEN 12:00~18:00
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