言わずと知れたコーヒーの王様、ブルーマウンテン。コーヒーにあまり詳しくない方でも、一度はこの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
世界中のスペシャルティコーヒーを提供する、京都市左京区の『京都珈琲焙煎所 旅の音』では、2024年10月1日より新たに『ブルーマウンテン』を数量限定で販売いたします。酸味やコク、香りとバランスの優れたブルーマウンテンの魅力を最大限に引き出すため、旅の音の焙煎士が丁寧に焙煎しました。
特別な日を、より淑やかで豊かな時間にしたいときに淹れていただきたい、旅の音の『ブルーマウンテン』の開発ストーリーをご紹介します。
ブルーマウンテンの歴史と特徴
18世紀、イギリス領だったジャマイカにコーヒーが持ち込まれました。最初に苗が植えられた場所が、ジャマイカ山脈の内側にある標高800m以上の「ブルーマウンテンエリア」だったといわれており、地域の名前にちなんで「ブルーマウンテン」と呼ばれるようになりました。
ブルーマウンテンエリアは、昼夜の温度差が大きいことや霧が多く水分が隅々まで行き渡ること、なおかつ水捌けがよいことなど、コーヒー栽培に最適な恵まれた環境です。一方で、地域のほとんどが険しい斜面であることから、機械による栽培や収穫が困難で、コーヒーの生産に関する作業はすべて人の手で行われています。加えて、ジャマイカの政府機関であるCIB(コーヒー産業公社)によって、生産エリアや精製・加工方法などが厳格に管理されていることなどが、ブルーマウンテンが希少で高級なコーヒー豆である理由です。
ブルーマウンテンの味の特徴は、そのバランスの良さ。コクと酸味、甘さ、そして香りの黄金バランスは、高級コーヒーと呼ばれるにふさわしい味わいです。
多くのコーヒーが麻袋で輸入されるのに対し、ブルーマウンテンは樽に入った状態で輸入されることも特徴のひとつ。旅の音のお店に訪れたら、ぜひブルーマウンテンの樽もチェックしてみてくださいね。
なぜ今、旅の音がブルーマウンテンを取り扱うのか。
現在旅の音では、エチオピアやグアテマラ、ミャンマーなどの7種類のシングルオリジンと2種類のブレンド、合計7種類をご用意しています。日常のふとした瞬間に気軽に飲んでいただけるよう、手にとっていただきやすい価格帯のラインナップのなかに、今回新たに加わるのは、少し特別な日に飲んでいただきたいコーヒーです。
コーヒー専門店や純喫茶で「ブルーマウンテン」を飲むことはできても、シングルオリジンのブルーマウンテンを取り扱っているお店は多くはありません。また、ブルーマウンテンをできるだけ気軽に手にとっていただけるよう、お店独自のブレンドで「ブルーマウンテンブレンド」として提供しているお店もあります。
本来ブルーマウンテン山脈の標高800m以上の特定地域で栽培されたもの以外は「ブルーマウンテン」と名乗ることはできませんが、残念ながら日本では、この特定地域外で栽培されているにもかかわらず「ブルーマウンテン」と名のついたものも流通しており、本来のブルーマウンテンを入手することは容易ではありません。
そんな、希少なブルーマウンテンのシングルオリジンを、旅の音の思いを込めて丁寧に焙煎し、心地よい酸味と甘味、ジャスミンのような華やかな香りがしっかりと感じられる上品なコーヒーに仕上げました。
良いことがあった日、頑張った自分を褒めたい日、小さなお祝いをしたい日。ちょっと特別な日にぜひ飲んでいただきたいのが、旅の音の『ブルーマウンテン』です。
旅の音『ブルーマウンテン』の特徴~ジャスミンの華やかな香り~
今回新たに加わる『ブルーマウンテン』は、“これまで取り扱ったどのコーヒー豆よりも苦戦した”と、旅の音の焙煎士は言います。
日本では、ブルーマウンテンは深煎りのイメージが強いかもしれません。しかし、ブルーマウンテンの特徴でもある華やかな香りと、苦味・酸味・甘味・コクの完璧なバランスをより旅の音らしく表現するには、深煎りではなかなか納得のいく味に仕上がりませんでした。また、焙煎した直後は美味しいと感じても、数日寝かせてチェックすると味が変化してしまうことも。ブルーマウンテンの生豆は大粒で水分量が多く柔らかいため、焙煎時にうまく水分を飛ばさないと、生豆の青臭い味が残ってしまい美味しさが半減します。火の強さや焙煎機に熱を加える時間、回転速度など、微妙な調整を何度も何度も繰り返し、納得のいく味を探る日々。
数ヶ月にわたる試行錯誤の結果、中煎り〜中深煎りのローストで、ジャスミンのような華やかな香りと、ドライフルーツを感じさせる甘み、そして心地よい酸味がしっかりと感じられるような味わいに仕上げました。
また、これまでのラインナップと差別化を図るためにパッケージデザインも一新。煙草の箱をイメージした「豆箱」の表紙となるコーヒカードには、産地であるジャマイカで広く使われている布地の柄を採用し、中央には旅の音のロゴ、ブルーマウンテンの希少価値の高さや高級感をゴールドの差し色で表現しました。
全てのコーヒーラバーに。ブルーマウンテンのおすすめの飲み方
「コーヒーの王様」と呼ばれるに相応しい、苦味・酸味・甘味・コクの完璧なバランスと、ジャスミンのような華やか香りのブルーマウンテン。まずは何も加えずに、ホットで味わってください。
合わせるなら、シンプルなクッキーや、ミルクチョコをほんのひとかけ。コーヒーの風味を邪魔することなく、あくまでもブルーマウンテンが主役である。そんなひと時を過ごしていただきたいと思います。
とはいえ、難しく考えていただく必要はありません。コーヒー初心者の方も、コーヒー通の方も、どんな方にも美味しく飲んでいただけるよう絶妙なバランスで焙煎をしていますので、ご自宅でいつも通りの淹れ方で大丈夫。
旅の音の店舗にお越しいただいたら、ブルーマウンテンの特徴を活かしながら丁寧に淹れたコーヒーをご提供します。ご自宅とはまた違った味わいをお楽しみください。
ブルーマウンテンは非常に希少なコーヒー豆のため、初回の仕入れ分が無くなり次第、提供を終了いたします。
コーヒー豆との出会いは、一期一会。また新たな、素晴らしいコーヒー豆との出会いに期待して、旅の音はこれからも魅力的なコーヒーをみなさんにお届けします。
ブルーマウンテンNo1 クライスデール
産地:ジャマイカ
標高:1000-1250メートル
精製方法:フルウォッシュド
農園:クライスデール農園
品種:ティピカ
香味:ジャスミン、ハニー、ドライフルーツ
【店舗情報】
京都珈琲焙煎所 旅の音
〒606-8247京都府京都市左京区田中東春菜町30-3 THE SITE A
叡電元田中駅より徒歩5分 / 市バス高原町駅より徒歩3分
OPEN 12:00~18:00
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