お店

ギフト

ギフト

クラフトシロップ

クラフトシロップ

コーヒードリップバッグ

コーヒードリップバッグ

コーヒー豆

コーヒー豆

    2024年 年末年始の発送業務のお休みのご案内

    最新記事

    2024年 年末年始の発送業務のお休みのご案内

    2024年も、いよいよあとわずかとなりました。 この一年間も、本店、オンラインを問わずたくさんのお客さまにご利用いただきました。あらためまして、ここで深くお礼を申し上げます。 本日は、年末年始のオンラインショップの発送についてのお知らせです。 年末年始の発送スケジュールについて 日頃よりご利用いただいておりますオンラインショップ(S...

    京都市左京区散策。歩いて見つける、お気に入りの場所。 #この場所と繋がる瞬間vol.5

    最新記事

    京都市左京区散策。歩いて見つける、お気に入りの場所。 #この場所と繋がる瞬間vol.5

    京都珈琲焙煎所旅の音は、京都市左京区、叡山電鉄元田中駅から程近い静かな住宅街の一角にあります。 銀閣寺(東山慈照寺)や哲学の道などその歴史は深く、また京都大学が近いことから学生の街として知られている左京区ですが、ほかにもたくさんの見どころがあります。 京都の中心部とは異なるおだやかな空気感を味わいながら、歩いて満喫できる散策プランを...

    日常にそっと寄り添い、淑やかな時間をもたらす「suu」のクリスマスギフト

    最新記事

    日常にそっと寄り添い、淑やかな時間をもたらす「suu」のクリスマスギフト

    ひんやりとした静けさに包まれ、心が温もりを求める季節が訪れました。 クリスマスや新たな一年を迎えるこの時期、心を込めた特別な品々が贈る人と受け取る人の心を優しく繋ぎ、想いを丁寧に届けます。大切な方への贈り物に、日常にそっと寄り添い、淑やかな時間をもたらす「suu」のギフトはいかがでしょうか。 大切な人に贈りたい、今だけの限定クリスマ...

      検索

      毎日健やかに生きる、大人へのヒント『大人の生き方 大人の死に方(海原純子著)』#本とわたしの淑やかな時間 vol.2

      毎日健やかに生きる、大人へのヒント『大人の生き方 大人の死に方(海原純子著)』#本とわたしの淑やかな時間 vol.2

      静かで、それでいて淑やかな時間を、一冊の本を通して読み手の想いとともにお届けするシリーズ。

      今回ご紹介するのは、毎日健やかに生きる大人のためのヒントが詰まった、海原純子著の『大人の生き方 大人の死に方』です。

       

      【目次】

      ・プロローグ

      ・「今」の自分に集中する【II 心とかかわる】

      ・上手に怒ろう【Ⅲ 他者とかかわる】

      ・プロセスを楽しめるか? 【Ⅷ 老いとかかわる】

      ・エピローグ

       

       

      プロローグ

      来年の今頃はもう社会人か。と最近よく考える。社会人になった自分なんて全然想像できないなぁと思う。

      就活を終えた今、僕の心はほっとした気持ちと不安が入り混じっている。内定をもらって、やっと一息つけたと思う反面、社会人になる準備ができているのかな、本当にこれでいいのかなという思いが頭をよぎるからだ。

      大学生活の4年間は、それなりに勉強に励み、それなりに友達もできて、バイトもしながらいろいろな経験を積んできたつもりになっていた。就活中は、いろんな会社の人たちと話す機会があって、社会人として必要なスキルや心構えについてたくさんアドバイスももらったけれど、いざ社会に出ようとする今、自分の知識や経験が本当に通用するのかとちょっと不安に感じる。

       

      そんなモヤモヤした気持ちを晴らすため、バイト帰りに大きな本屋さんに立ち寄った。

      どちらかといえば本をたくさん読む方ではない。就活のためにと読んだ本も、就活が終わった今、どんな内容だったのか思い出せない。そのときに必要そうなものを付け焼き刃で身につけただけで、本質の部分は、きっと自分の中に落とし込めていないし、そもそも内容を覚えてない。

      それでもさして困るような状況になったことがないので、上手く生きてきた方だとは思うが、これが果たしてこの先も通用するのかと思うと自信がない。

      ビジネス書のコーナーをぶらぶら歩いていると、『大人の生き方 大人の死に方』というタイトルの本が目に留まった。「生き方」や「死に方」とは大層な話だな、なんて思いながらも、パラパラとページをめくってみる。

       

      こんな時代だからこそ、大人がしゃんとしないとみんなが暗くなる。(中略)本当の大人が増えると、若者たちもあとに続く。

       

      社会人になるということは今より大人になることだ。そう考えると、この「大人の生き方」というのは今の僕にすごく必要な情報なのかもと思った。

      (自ら本を読もうと思ったという点でいえば)久しぶりの読書だ。できれば、誰にも邪魔されず、静かに内容に没頭できる場所で読みたい。この間、カフェ巡りが好きな女友達がInstagramで紹介していた、メイン通りの裏路地にある小さなカフェに行ってみようか。





      「今」の自分に集中する【II 心とかかわる】

      心療内科医の海原純子さんの著書『大人の生き方 大人の死に方』は、専門的な心理学の話や難しいロジカルな事例もなく、優しい語り口と実際にあった事例をもとに書かれているため、すごく読み進めやすい。


      テレビをつけると、「いつ何があるかわかりません。病気や災害に備えておきましょう」というような保険のCMが目に入る。確かに備えは大事だ。けれど、これから何があるのだろうか、大丈夫かしら、と先へ先へ思いをめぐらして憂うつになる「先読み思考」の人が多い気がする。


      まさにこれは、今の自分。

      打たれ弱い性格だからか、ただのマイナス思考か、ついつい物事を悪い方に考える癖が僕にはある。基本、悪いことが起きるのを前提に考えるので、つい最近も「もし社会に出て自分が通用しなかったらどうしよう」や「これまでの経験が役に立たなかったらどうしよう」などと考えてしまう。

      ここで、春からの新生活に役立ちそうなセミナーを受けてみたり、残り少ない学生生活を満喫しようと旅に出るなどと考えたりすると、また違うのかもしれないけれど、あいにくそんなガッツも今の僕は持ち合わせていない。

       

      日本人は「今はつらいが、将来のことを考えてこらえる方が賢明」という将来中心主義の傾向を持つといわれている。


      とあるが、頭の中でぐるぐると考えているだけで具体的な行動を起こさない僕は、著者のいう「将来中心主義」でもない。

      つまり中途半端ということか。なんだか、モヤモヤしている自分に追い打ちをかけられたような気がする……。

      ただ、「先のことを考えるのを3割程度に抑え、今をもう少し楽しく過ごすことに思いを巡らしてはどうだろう。」とあるように、今は素直に先のことを考えるのは少しにしておこう。




      上手に怒ろう【Ⅲ 他者とかかわる】

      僕はあまり人に怒ったりするタイプではない。思春期や反抗期と呼ばれる頃に両親、とくに母親に腹を立てたり反抗的な態度をとった記憶もないし、大っぴらに兄弟喧嘩をしたような記憶もない。キレる、とかいう行動と僕自身はあまり結びつかない。

      バイトが接客業だったため、ときおり店頭で怒りを露わにするお客にも遭遇したけれど、ほんの些細なことにあれだけのエネルギーを使えるのはすごいと感心さえしていたものだ。

      だから、「上手に怒る」というのは僕にとってはあまり関係のないことだと思うけれど、社会に出て、仕事に追われたり、理不尽な上司から無茶な命令をされたり、クレーマーまがいの顧客と対峙するときがあったりしたら、こんな僕でもカッとして怒りを露わにするときがくるのかもしれない。

      今まであまり怒ったことがない、僕のような人間こそ「本当に怒ったら怖いんだろう」と言われたことがある。僕のような人間は普段怒り慣れていない(?)ので、いざ怒ったときに感情が溢れ出したり、怒った後の正しい対応方法を知らないということのようだ。

       

      では、カッとしたときにはどうすればいいのだろう。(中略)感情の波は90秒続くが、そのあとは感情をコントロールする選択をできるようになるという。つまり、どうしようもない激情は90秒続くが、そのときすぐに行動したり言葉を投げつけると失敗するのである。

       

      なるほど、カッとなってもすぐに何かしようとせず、少し間を置いてから対応すると比較的冷静でいられるということか。この先、もしカッとなることがあったら、その場で反論したり文句の一つでも言ってやろうと行動に移す前に、最低90秒は待ってみよう。

      ただ、なにしろ怒った経験が乏しい僕。いざカッとなったときに、このルールを思い出せるかが心配だ……。





      プロセスを楽しめるか? 【Ⅷ 老いとかかわる】

      最終章は「老いとかかわる」。

      今から社会に出る僕にとって、「老い」なんてはるか先の話だ。就活中に出会った先輩方は、ときおり「若い時ほど無茶できなくなった」とか「体がいうこと聞かなくなった」などと言いながら僕ら就活生に向かって「若いっていいよね」と口を揃えて言った。

      実は僕自身も、バイト先に部活を引退した高校生が入ってきたときに「若いっていいな」なんて言った記憶があるが、正直心の底から「若い」ということに羨ましさを持ったわけでもなかった。まぁ、高校生という若さを眩しく感じたのは事実だけれど。


      時代は、手っ取り早く結果を出すことを求めている。若い人たちを非難できない。手っ取り早く成果を上げないと、置いてきぼりにされてしまうような気になる時代なのだ。(中略)プロセスに時間をかけることが忘れ去られている。


      あまり流行や最新のツールなどに詳しくない方だけど、就活はスマホをメインに活用したし、志望動機の叩き台はAIツールを活用した。(もちろんそこから手を加えたのだけれど)業界的にもパソコンで履歴書を作成した方が良さそうだったのでそうしたし、情報収集には企業のYouTubeをチェックした。

      履歴書やエントリーシートを手書きにしたという人や「手書きの方が心が伝わる」という情報も耳にしたが、正直僕の心の内は「非効率だな」だった。

      内定者懇談会では、親世代に近い年齢の上司が「今の子はなんでもスマホだからな」と皮肉っぽく言っていたのを覚えている。彼らも携帯ゲームくらいはするようだけど、聞いている限りでは、調べ物や目的のものにたどり着くためにAI活用したり、音楽や映画をストリーミングで見ている人はまだまだ少なそうだ。


      与えられたおもちゃで遊ぶことは経済成長を促進する。日本の成長はそのようなことで支えられてきた。しかし、自分なりの楽しみを想像する力を弱くした。心の成長を促進するには逆効果だったようにも思う。


      著者はこの本のなかで、大先輩のジャズボーカリストのライブを聴き、演者も聴く者も共に楽しんだことから、「手っ取り早い楽しみでは、このような成熟した楽しみには到達しないと感じた」し、日本経済の成長と心の成長は相反していると書いている。

      成熟した楽しみ。なんとなく意図していることはわかるけれど、すとんと落ちるような納得感はない。著者がいうように、まさに僕たちは「プロセスに時間をかける」ことを忘れ去った世代なのかもしれない。

      プロセスに時間をかけることが大人の生き方なのであれば、プロセスに時間をかけることが当たり前でなく育ってきた僕ら世代が大人になった時の生き方はどんなものなのだろう。

      ただ、「自分の進歩が楽しみになるようなことがあれば、むなしくなることは少ない。楽しみを創り出す力を持ちたいものだ」という言葉は、世代や時代を超えて言えることだと思う。自分の経験が通用するのかと不安に思っていた僕だけど、社会人になるまでの残された期間で何か自分が進歩したと思うようなことがあれば、きっと自信も持てるようになるだろう。





      もうすぐ名実共に「大人」と呼ばれるようになる。

      さすが、「プロセスを楽しめるか」という一節があるだけあって、手取り早く「大人とは」という答えは書かれていなかったが、「今より大人になるということは」という漠然とした疑問の突破口が少しだけ見えた気がする。

      僕が今、大学の授業や就活などと関係なく、この静かなカフェで、香ばしいコーヒーの香りを嗅ぎながら読書をしていることも、大人になる過程のひとつかもしれない。




      【複雑な奥深い果実の香り/豆箱 エチオピア イルガチェフェ(中深煎り)】

      コーヒー発祥の地エチオピア、その中でも最高峰の産地で知られるイルガチェフェ地区。標高1800メート以上の寒暖差の激しい土地で生まれる官能的なフレーバー。

      複雑な奥深い果実の香りと濃厚でとろりとした口当たりが特徴の深煎りコーヒーです。

      ご注文はこちらから

      この記事をシェアする

      関連記事

      関連記事はまだありません。